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ケーススタディで学ぶ「コーチング」に強くなる本―現代の上司に必須のコミュニケーションスキル |本間 正人

ケーススタディで学ぶ「コーチング」に強くなる本―現代の上司に必須のコミュニケーションスキルケーススタディで学ぶ「コーチング」に強くなる本―現代の上司に必須のコミュニケーションスキル
本間 正人
PHP研究所 刊
発売日 2001-11
価格:¥540(税込)
オススメ度:★★★★



コーチングのケーススタディーを集めた書。各ケースの状況設定はじつに細
かく具体的である。「やる気の見られないベテラン部下のケース」の例とし
て紹介されているのは、能力主義人事で総務課長に抜擢された38歳の男性
(コーチングをする側)と、上司の指示をのらりくらりとかわすベテラン係
長の52歳の男性(コーチングを受ける側)。そこに、仕事に不慣れな23歳の
女性経理スタッフが加わる。女性スタッフはベテラン係長の父親然とした態
度に閉口ぎみ。
年上の部下をコーチングするこのケースでは、話しやすい場を設定する、ま
ず相手を認める、過去を否定しないなど多数のポイントが挙げられている。
本人に問題点を気づかせて解決をサポートするのがコーチングの要諦だが、
その点はベテラン係長に女性スタッフの問題解決にあたらせて本人の改善点
を導き出す、無駄な電話の時間を短縮させるなどの方策を挙げ、行動から意
識改革を促す実践的な方策が示されている。コーチングのツールである質問
法は、会話例から学ぶことができる。
ほかにも、処遇に不満をもつ部下、職場復帰した女性社員、自分のスタイル
を崩そうとしない若い部下、反抗的な態度を取る部下などのケーススタディ
ーが紹介されている。若者の気質や女性間の対立を扱ったケースはうまく事
が運びすぎているとも思えるが、最近の若者に接する際のヒントになるだろ
う。コーチングは相手を認め、可能性を引き出す奥深い技術。本書を読んで
その要点を理解すれば、上司としての幅を広げられるはずだ。(棚上 勉)

「コーチング」、意味分からなければ、先ず本書 2005-05-14
 上司の部下に対する指導法として近年よく使われる「コーチング」です
が、実際にはどのようなものか良く分からない方も多いと思います(私もそ
うでした…)。本書は豊富なケーススタディーによって、コーチングの要点
を非常に分かりやすく教えてくれる良書です。
 全部で8つ(ショートケーススタディを含む)あるコーチングの事例は、年
上の部下、職場復帰した女性社員と派遣社員、自分のスタイルを崩さない若
い部下等々、変化に富んでいて読み物としても充分堪えうるものとなってい
ます。全てがハッピーエンドで終わっているのは、この際愛嬌としましょ
う。
 考えが違う部下を持った時、怒鳴りつけても仕事の能率を上げさせる事は
できません。できたとしても、それは一過性のもので終わってしまうでしょ
う。相手のよさを引き出し、ともに成長し、ともにモチベーションをアップ
させていくために、コーチングは必要とされるのです。成果主義が次々と導
入され、ともすればドライになって行くかもしれない今後のオフィスです
が、だからこそコーチングの重要性が今後も高まって行くことでしょう。


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